Entire Studios(エンタイア・スタジオ)のストーリー

Entire Studiosは、ローンチ直後から熱狂的な支持を集め、いまや“カルト的人気”とも言える存在になったファッションレーベルです。
2020年、ニュージーランド出身のクリエイター Dylan Richards Diaz(ディラン・リチャーズ・ディアス) と Sebastian Hunt(セバスチャン・ハント) が設立。高品質でデザイン性の高いアイテムを、より現実的な価格帯で提案することで、ラグジュアリーの常識に挑戦してきました。
YEEZYから世界へ:
Entire Studiosの誕生

2人が出会ったのは10代(17歳)の頃。共通する美意識とクリエイティブな好奇心で意気投合しました。
ブランド設立以前は、スタイリングやクリエイティブ・ディレクションなど、表に出ない“ゴースト”の役割も含めて数多くのプロジェクトに参加。中でも YEEZY では、シルエット設計、カラー、ビジュアルの組み立て方を磨いたと言われています。
Entire Studiosはまず、象徴的な1着からスタートしました。
クロップド丈のオーバーサイズパファー 「PFD Puffer」 を少数のカラーバリエーションで展開し、“1つの強いシルエットに集中する”という戦略で一気に話題に。短期間で完売を繰り返し、ブランドの輪郭を明確にしました。

その後は、創業の軸である 品質・価格・機能性 を守りながら、アウター、ワークウェア、ドレス、アクティブウェア、ベースレイヤーへとカテゴリーを拡大。ミニマルでありながら、どこか“新しい形”を感じさせるプロポーションで支持を広げています。
Entire Studiosを際立たせるもの:スタイルと哲学

1) ロゴレスで魅せるミニマリズム
Entire Studiosの特徴は、ロゴを前面に出さないデザイン。
目立つブランド表記が少ない一方で、クリーンなカット、誇張されたプロポーション、独特のシルエット、計算されたディテール によって“それとわかる”存在感を作っています。
2) ユニセックス&シーズンレス
ジェンダーの境界を限定せず、自由にスタイリングできる設計も大きな魅力。
さらに、いわゆる“春夏/秋冬”の定型に縛られず、タイミングが整ったときにリリースするシーズンレス思想 を貫いています。
3) “手の届くラグジュアリー”
アヴァンギャルド系のブランドが高価格化しがちな中で、Entire Studiosはデザインの強度を保ちながら、価格の現実性にも配慮。
上質で、考え抜かれた服を、より広い層に届ける という姿勢が、支持の広がりにつながっています。
4) 文化的参照とクリエイティブの源泉
インスピレーションは、家具、壁紙、ヴィンテージのインテリア、2000年代初期のデジタル美学(Tumblr/Instagram)など多岐にわたります。
スタイリスト出身の2人らしく、縫い目の見せ方、反転した構造、型破りなドレープ、誇張したカット といった“服の操作”にも個性が表れます。
5) セレブリティとSNSでの拡散

ローンチ初期からLAのインフルエンサー層へのギフティングやSNSでの話題化を活用。
Kylie Jenner、Kim Kardashian、Scott Disickらの着用も注目を集めました。コラボ(例:KHY)やポップアップ(Selfridges、香港など)を経て、現在はDua Lipa、FKA twigs、Bad Bunny、Hailey Bieberなど、幅広い層に支持されています。
Entire Studiosがカナダへ
Entire Studiosは、彫刻的なシルエット、シーズンレスな思想、そして“手の届くラグジュアリー”で、現代のワードローブを再定義しています。
YEEZYで培われた視点と、世界の感度の高い人々の支持を背景に、コンテンポラリーファッションの中でも確かな存在感を確立しました。
Feuilleでは、Entire Studiosの取り扱いを通じて、このブランドが描くモダンラグジュアリーの世界観をお届けします。
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